junkoの日記

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お月見ナイトクルーズ + レーザーグラフィティ とは?



ベイブリッチですね。ちょうど満月、中秋の名月の時期、季節的にも寒くなる一歩手前というなか、京浜運河のナイトクルーズを体験する。



コンビナート燃えています。BOAT PEOPLE Association企画のYOKOHAMA Canal Cruiseのコースでもある京浜川崎地区の工場地帯クルーズ。今では観光名所のように、このあたりのエリアはすっかり御馴染みになってしまった感もある。しかし、このクルーズのように割と小さめな船の航行は、揺れ具合も時にハードだったりして、薄暗い空間の中を漂う感覚はなかなか非日常的な体感である。別次元へ放り出されるような感じか。


さて、今回のクルーズにはいつもと違った目玉がありました。CREAM-ヨコハマ国際映像祭にも参加するGraffiti Research Lab(GRL)が行うレーザーグラフィティの場所探し、及び予行演習?です。BPAがこのイベントのサポートをする事になり、今回はナイトクルーズと兼ねての開催です。
工場地帯のハードコアな光景が、GRLのイメージにうってつけな雰囲気でもあり、レーザーグラフィティとはどのようなものか?という期待も高まります。当然GRLメンバーも同乗するのかと思っていたら、なぜかいない。本人達がいない、というのがこのイベントのユニークなところ。GRL以外の人達によって実行される、というのも狙いどころであるらしい。
そしてレーザーグラフィティとは?要するにグラフィティをスプレーなど塗料のような物理的なもので描くのではなく、ピンポイントレーザーを当てた所に光の軌跡でグラフィティを描くというもの。
どうやってレーザーを当てた所に光が同期できるのか?実際の作業を見て、ある程度のシステムは納得。ネタは詳しくばらさないですが、大まかなシステムとしては、レーザーの動きをパソコンに取り込み、その動きを線描に変換させた図柄をプロジェクターで投影していく、という事のようだ。描かれた光のグラフィティは、描き終えると塗料で仕上げたように、文字が滴り落ちるように変化する、という芸の細かさもあったりです。


このようなプラントに、



このようなイタズラ描きができます。


さらにユニークなのは、この一連のシステムがネット上でオープンとなっている事である。あえて本人達がいない理由はこのためか。機材さえあればどこでもイベント可能、作家不在で作品アイディアだけが世界中を浮遊している、という感じは面白い。
私も実際描かせてもらったが、レーザーが投影される場所まで距離があると、ブレがあって細かい描写は無理のようだ。けれど、プロジェクターが投影できる場所であれば、レーザーはかなり遠くまで届くので、有り得ない場所にグラフィティする事ができる。物理的な描写ではないので自然消滅していく、イベントにはうってつけ?のシステムである。



東神奈川近くにある、レトロな三井倉庫にも。

CREAMの開催中、何度かこのイベント・クルーズをやるらしい。ひと気の無い場所でコッソリ?やる感じがゲリラっぽい。本番が楽しみです。