junkoの日記

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写真の基本を探る展覧会かも。

現在、藝大で開催中の展覧会「《写真》見えるもの/見えないもの」のオープニングに行ってきました。
私の知人も数名、出品作家や企画で関わっている人がいたりして、気になっていた企画であります。
五月晴れの午後、オープンテラスでゆったりとした感じのトークショー(ゲストのNY在住作家、杉浦邦恵さんの海外アート事情ウラ話は興味深かった)から始まって、夕方からのパーティーには100人くらいは悠に超える盛況ぶり。
写真関係者のみならず、作家・ギャラリスト・美術館関係者などなど色々な人が来ていて、私も見知った顔がチラホラ、色んな人とお話してアッという間の時間でした。(おしゃべりに熱中して、証拠の現場写真を撮るのを忘れた。トホホ。。)


企画の内容については、展覧会HPにも書いてありますけれど、現在《写真》が取り巻く様々な状況のなかで、《写真》本来のあり方をいま一度立ち返ってみる、という内容。なかなか良心的な企画に見受けられました。
藝大という教育機関でもある施設の展覧会である故か、今どきの巷に氾濫しているビジョアルとは対極にあるような、技術的にも大変シンプルでストイックな作品群。もちろん考えた末でのそのような作品のあり方でしょう。だからこそ、かえって見る行為としての《写真》のあり方の基本が提示されているようで、なかなか興味深い内容です。
出品作家も、戦前の日本現代写真の中山岩太から、現在の注目作家の一人、鈴木理策などの他、若手も参加。
企画した藝大関係者から直接話を聞いていると、彼らの《写真》への熱意が伝わってくる。私も写真という媒体を使っている人間として、なんだか同志的な気分にもなったりして。
写真に興味がある人、写真を勉強している人にはお薦めな企画です。(入場無料ですし。)