京島を散策しながら。

知人の現代美術作家、三田村光土里さんがこの５月の１ヶ月間、墨田区京島にある長屋に滞在しながら制作する、という活動をしているので覗いてみました。（アサヒ・アート・プロジェクト2007参加プログラム）
タイトル『編む女の棲む長屋』というズバリそのまま、御近所から貰い受けた古着のセーターを解いて、延々とひとつのマフラーに編み直すという作業を１ヶ月間続けるそうです。今日の時点では本人曰く、30mくらいまでは到達しているとの事でした。

まぁ、長屋でのレジデンスというのも下町らしいですが、この周辺一帯が江戸時代からの下町佇まいの風情の残っているような地域で、戦時中も焼け残った風俗資料的にも結構珍しいエリアのようです。
三田村さんの案内で界隈も散策しました。曲がりくねった路地や、建ててから悠に半世紀以上は経っていそうな、見た目にも傾いているのが判る家々。世帯の分かれ目が判然としない、混沌とした極小空間？の長屋などの密集地域。現在、ありそうでなかなか見られない風景です。