junkoの日記

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茅場町へGo。

先日、茅場町に知人らが集合。茅場町といえば証券会社やらオフィス・ビルが立ち並ぶエリア。その中にあって、築80年のレトロな雰囲気を残すビル。ここに入っている古書店森岡書店に集まる。
同じビル内にあるレクトヴァーソ・ギャラリーでは、ただ今、飯沢耕太郎氏のコラージュ作品展も開催されている。(10/20まで) なので、飯沢氏や写真作家など知人10人くらいで夕食会を催す事となった。先日、東京都現代美術館などでのスライド・ショーを開催したトヨダ・ヒトシさんも合流。(もうすぐNYへ帰るらしいが。)
森岡書店は写真集や東欧などのビジョアル本をメインに扱っている古書店。ビルの趣きと同様落ち着いた佇まいで、なかなかシブイ本が置いてある店。ギャラリー・スペースも併設されていたりイベントも開催、私もたまたま何回か御邪魔する機会があった。
等々が縁かどうかですが、私も急遽こちらのギャラリーで12/17〜1/12の期間に写真の展示をする事が決まりました。

私がこの書店で気になったのは、HPにも載っている「FRONT」という雑誌。戦前の伝説的なビジョアル雑誌で、私も美術館の展示物としてしか見た事がなく、始めてこの雑誌を見た時は”日本でもこれほど大胆でモダンなビジョアル誌があったのか”と感心したものです。このカッコ良さが当時の国威発揚へと繋がる表現に見えてしまう、などと微妙な背景を持っているところがまさに知る人ぞ知る雑誌である。

さて飯沢氏のコラージュ作品といえば、こちらも知る人ぞ知る作品群。さすがに作家を目指していただけあります。本のコレクターでもある氏の蔵書から切り抜かれた膨大なイメージを組み合わせたもの。鋏捌き?も素晴らしい、緻密で見事な出来栄えです。


夕食会では興の乗った飯沢氏から、最近出版された本「世界のキノコ切手」にサインをいただく。ここでもなかなかの凝り性ぶりを発揮される。







日が変わり、またしても知人作家の展示を拝見。
石塚元太良氏の写真展「1 0」をロータスルート・ギャラリーにて見る。何やら新しい事を始めようとしている感じがしました。彼のフットワークのいいキャラや写真の軽妙さはちょっとティルマンズっぽい印象。


さらに所変わって、鷹野隆大氏の写真展「毎日写真」(ラムフロム) も拝見。鷹野氏とは今年の私の個展に来ていただいて以来、親交を持つ事となりました。今回の展示は、これまでのモデルの存在感をメインとしたポートレイト写真とは違う、スナップ的写真をランダムに壁へ貼ったものです。タイトル通り日々の何気ないショットを撮影した写真ですが、そこは鷹野氏ですから?日常的と言いながら、所々非日常的に見えるショットもあります。でも、そのようなショットが撮れる立場にいられる氏ならではの、写真家としての日常が垣間見れます。
同時に展示していたDVD作品には、鷹野氏の写真作品ではお馴染みのモデルさんの中から、選りすぐりといえるキャラのあるメンバーが登場しています。