junkoの日記

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秋雨前線のおかげで。。。

juwako2007-10-09

そろそろ本格的に撮影開始です。
暑さも遠退き、秋晴れの中で調子良く撮影出来るかと思いきや、このところの天候不順で思ったようなスケジュールで進行出来ず、という日が続く。野外ロケはお天気次第が困りもの。


さてさて少し前から、今まであまり足を向けなかったエリアにもロケハンや参考のためにという目的で侵入したりすると思わぬ発見もあったりする。まるで社会科見学のようである。




ここは一体どこでしょう?といった趣の明治生命館
終戦直後、GHQに接収されて戦後の色んな会議が開催された云々、というような記録映像には必ずといっていいくらい、この建物が登場する。
ただ今公開中と知って、物見高く覗きに行きました。








それにしても、この時代の財閥系の建てた建築物は今から考えるととてつもない手間とお金がかかっているのだなーというのが見て分かる。インテリアに使っている床や壁材としての大理石や木などの材料はほとんど海外から調達したものだし、家具などもオリジナルで細工も工芸品として凝ったものである。
ロビーの床や柱に使用しているアンモナイト入り!の大理石はどこか暖かみがあるので、広く重厚な空間ではあるけれどそれほど冷たい感じはしない。
現代のビルのように大型高層の建物ではないけれど(当時としては十分大型建物だったろうが)、大きさとは違う迫力―空間の凝縮感みたいなものを感じたりもする。意匠の力ですね。



目の前は皇居。この皇居外苑の広さも実際立ち入ってみると異様なほどである。ついついロラン・バルトの『表徴の帝国』で東京について語ったお馴染みの?フレーズ「いかにもこの都市は中心をもっている。だが、その中心は空虚である。」という言葉を思い出してしまう。