junkoの日記

アーティスト(写真・映像) www.junkotakahashi.com https://www.facebook.com/junko.takahashi.376/ https://www.instagram.com/juwakot/

来週から写真展開催です。

12月に入り、ようやく冬らしい日々になるかと思いきや、身にしみて寒いという気候にはならず。寒さが苦手な私にとっては助かりますが、やはり暖冬=温暖化という事なのでしょうか。


さてこの度、私、高橋ジュンコ写真展「werck」が開催される事となりましたので、その御知らせをさせていただきます。
今回は長年撮影してきましたシリーズの一部を公開します。場所は日本橋茅場町、戦前に建てられた趣あるビル内の古書店森岡書店」のギャラリーで行います。
年末年始にかけての開催となります。何かとお忙しい時期とは思いますが、御時間のあります時に足をお運びいただけましたら幸いです。書店では2006年刊行の写真集『The Receptionist 』も販売します。

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高橋ジュンコ 写真展 『 wreck 』
2007年12月17日(月)〜2008年1月12日(土)
13:00〜20:00 日祝休業
年末年始休業 12月30日(日)〜1月6(日)
オープニングは書店という場所がら行なえませんので御了承下さい。


森岡書店
東京都中央区日本橋茅場町2-17-13第2井上ビル305号
tel/ 03-3249-3456
mail/ info@moriokashoten.com]
web/ www.moriokashoten.com
MAP・店舗案内
高橋ジュンコ HP
写真新世紀作家情報

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『 wreck 』
この光景と最初に出会ったのは、2002年も終わる頃。伊豆大島で貨物船座礁というニュースが流れていました。まるで、自然と人工物の混沌としたイメージが目の前に横たわっているような光景に思えてきました。
それから、座礁船の解体撤去作業が始まります。取り壊されていく異物のように大きな塊りが徐々に消滅していく過程は、 仏教画『九相詩絵巻 』 のように死体が朽ちていく様子さながらのシーンに見えてきます。その状況は、自然の中で繰り返される”循環(revolution)と再生(rebirth)” というキーワードを思い起こさせるものでもありました。

今回の展示では、この座礁船を5年間ほど定点観測撮影したもの中から抜粋した写真と、その座礁現場の海中をビデオ撮影した映像からの出力画像、などで構成したインスタレーションとなります。長時間同じ場所で撮影された、時間と空間との交差したイメージを御覧になっていただけましたらと思います。