junkoの日記

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横トリ夜の部、轟音ノイズ・ライブ。

気がついたらいつの間にか始まっていた横浜トリエンナーレ。開催始めが連休という事もあり、イベント盛りだくさんの様子。何か面白いものはないかとチェックしていたところ、出品作家を含むライブがあるので見に行ってきた。
エクスペリメンタル・サウンド・プログラム」という4回連続公演もの。初日だから大物出演有りかと期待しつつ。出演ラインナップがかなり渋過ぎるので、お客の入りはどうなんだろうと思ったが、会場は立ち見もあるほどの入り。
横トリが開催したばかりなので、他の出品作家も観客にチラホラいた様子。会場内はなんとなくアットホーム?な雰囲気さえ感じられる。


が、ライブ開演すれば初っ端から、インキャパシタンツの轟音ノイズで始まる。。”ノイズ一筋ン十年”といった生音の圧力を浴びる。当方ハードコアな生ライブは久々だが、一気にテンション上がる。
お次は、うって変わってポップな楽曲のスティーブン・プリナ。ポップと言っても、70年代ポップスといった感じ。キャロル・キングのカヴァーもやったりして「実験音楽のライブのはずだが??」と思いつつも、粋な良質ポップスといった楽曲で、いつのまにか聞き惚れる。
ラストは、御大トニーコンラッド。60年代からバリバリ実験的な作品を作り続けながらも、未だパワー健在といったパフォーマンス。提唱する”持続する音”さながら、テンション落ちずに延々とエフェクト効果されたヴァイオリンを演奏し続ける。弦楽器というのは、確かに音が途切れないで演奏できる楽器だよねーとあらためて気付かされたり、ヴァイオリンというクラシカルな楽器を使うためか、ノイジーな音だが、轟音とは違ったどこか優雅さを秘めた緊張感が感じられたりする。久しぶりの”珍しいものを観た”感である。
今回見ただけでも、不思議な組み合わせだなーという公演。他の日も気になるところだが、お金が。。(笑)


こうして、横トリ夜の部?の初日は終わる。本会場の展示はまだ未見。あらためてジックリ見に行こうと楽しみ。
ライブ会場で、今回の横トリのスタッフとして関わっている知人の学芸員と出会い、立ち話程度に話を聞いた。印象としてトリエンナーレの盛り上がり感が一般的に今いち伝わりきれていないようなのが気になっていたのだが、やはり広報があまり行き届いていないとの事。。しかし、現場を開催できるように持っていくだけでも大変な内情が色々あるみたいなので、情報がなかなかまとまらず広報するまで時間がかかるのが伺われる。
出品作家はメジャーどころや気になる作家も並んでいるのに、告知情報が広まっていないのはちょっと残念。。とはいえ、今回は予定通りの時期に開催、これから2ヶ月間の期間に、情報も序々に浸透していく事でしょう。


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 横浜トリエンナーレ 2008