junkoの日記

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空間に入り込む。2

「オルドス100」エリア内にある建物について、覚え書きのように記す。それぞれの建物については、資料があまり見当たらないため、実際に訪れた印象を自分にとってもメモのように記載。写真は記録用に撮ったスナップです。



美術館の隣にある、レストランの予定だった施設。Yazdani studio 担当。
ガラス張りの回廊を四方に巡らしているデザイン。回廊の中央にはモダンな造りとは対照的な、時代がかった昔ながらの建物を鎮座させている。中国伝統の四合院様式をちょっと意識したのかしらと思わせる趣向。
敷地入り口の回廊は上階にあるつくりでガラス張り、空中に浮かんでいるような。街の周囲に広がる平原がよく見渡せるのでは?と、実際に入り込んで見てみたいところでしたが、入り口はしっかり鎖で施錠されていた。周りの環境は見事に抜けた光景、実に見晴らしがよさそうなので是非実見したかったのですが。




Yazdani studioは建物を通路で構成しているような感じ。というか建物自体が通路、というような空間造りが特徴のようです。
人造湖畔にもヴィラ1棟をデザインしています。湖畔に向かって開口部が広がっているかたち。
周囲の環境があまりに開けているため、建てられているというよりも、ポツンと置かれているという状況に見えてきます。





アイウェイウェイによるオフィス群があります。現存しているエリア内の建物のうち、一番面積が広い。
この建物と似たようなものが北京郊外、草場地にある彼のスタジオ近くにも建てられていて、ギャラリーなどが入っています。彼のデザインは、レンガを積み上げただけの箱状のかたちが連なっていて、グレーで素っ気なくミニマル。この特徴のないような感じが特徴。中国ではこのように素っ気ない感じの建物がたくさんあります。彼はそんな変哲の無い一般的な建物のかたちを、ちょっとシャープに洗練させたようにみせる、というやり方で造っている印象です。(彼は、ありきたりでよく見かけるような日常品を、高価な素材を使って造り変えるという手法の立体作品をしばしば制作しています。)