制作中に思う事。 - junkoの日記

ここしばらくの間、新作の作品制作に取り掛かりっきりの状態が続いています。
去年北京に滞在して撮影した写真を、作品としてのかたちにするため、プリントやデジタル加工などで色々工夫をしながらの制作です。
撮影に臨んだ「場」から受けた印象を、どのように変換させていくのか＿＿始終考えている事であります。

撮影したネガから出来る限りの枚数を、一旦大量にプリントしてみて今一度眺めてみる。そうして、頭の中でパズルの組み合わせのように、アイディアを引きずり出してみては再考し、また違うものがでてくるのかシャッフルしてみる、という繰り返しの作業を行っていく。けれど、そしているうちにフッと上手い具合にパズルのピースが填まってきたかな？というような印象が訪れてきます。
それから実際に上手く仕上がるのかどうか、具体的な作業（暗室作業やデジタル加工）を行って検証していきます。

このような一連の作業は、屋外で行うロケのようにアグレッシブで様々な人が関わる現場とは全く違い、表向きはほとんど活動が見えない作業になります。なので、このような作業の落差？はなかなか制作活動している人以外には判りにくい環境では、と思ったりします。
けれど、このような活動振幅の大きさや変化が、写真やヴィデオという現実的な「場」を取り込む映像作品の面白さでもあり、私もこの作業の変貌ぶりが醍醐味だなーと考えています。

新作イメージ、１点公開します。