大手町でロケーション。

夏から少しづつ撮影していたが、今回で人物撮影はラストだろう。理由は、野外での長時間撮影はもう寒くなってきて、、といういたって単純な理由である。モデル嬢は素人さんなので、そこまで強要はできません。
さてさて、夕方の明るさの残る時間帯から2時間ばかり大手町の交差点数箇所で撮影。このあたりで平日、カメラやビデオなどの機材を持ってウロついている人間など皆無である。通行人はちょっとは不審がって眺めていくが、足を止めて見ていく程ではない。さすが日本有数のビジネス街？ヒマ人に付き合っている時間は無いという事でしょうか、皆、足早にビデオを構えた私の横を通り過ぎて行く。
それにしても、なぜビジネス街でロケなのか、というのは以前このブログでも書いたが、近く出版される写真集のコンセプトが企業ものである、という理由もあるけれど、ちょっとロケをするのが難しいのでは？と思われる場所でやってみたかった、という動機が大きかったりする。あとは、この界隈のあまり人好きのしない（？）エリアにはちょっと以前から興味深く思っていたので、これを機会にロケしてみようという気持ちもあった。
撮影はもちろんその場でのゲリラ撮影なので許可など取ってはいない。この界隈は名だたる企業ばかりがオフィスを構える場所なので、警備は言うまでもなくモチロン厳しい。以前、とあるビルで一応警備員の姿が見えないとチェックしたうえで、カバンからビデオを取り出し構えたら、ものの５分とたたないうちに警備員が現れて制止させられた。では、地下街の通路なら死角になるかもと思って撮影していても、しばらくしたら何れともなくまた彼らは現れてくる。要するに、其処彼処に防犯カメラがありチェックされているという事らしい。ああ、何処かの警備員室で私達の不審な行動は記録されてしまっているのだろう。もう同じ場所にロケで出没する事は出来ないようだ。まるでちょっとした犯罪者のような気分である。
さらに後日、平日が無理なら会社が休みの土日は警備も手薄かしら、と素人考えで臨んでみたら、却って人が少ない分余計に目だってしまい、再び速攻制止に遭う。
と、このような経験をしたので、だったら堂々と？公道でロケした方がいいかもしれないという判断で交差点などで行なってみたりした。街なかの雰囲気も捉える事が出来て、まずまずの撮影だったのでは。
とりあえず一段落だが、いずれどこかのオフィス・ビル内で堂々と撮影してみたいものだ、という余韻を残して今回は終了。