junkoの日記

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北京への目的とは。。

先日、北京へ行ってきました。私にとっては始めての中国大陸入り。成田から飛行機で3時間という、以外な近さはあらためてちょっとした驚きでした。エア・チケットも近頃はかなり安くなっていますので、感覚的にも日本からかなり近い場所になりつつあります。
今回、急に北京へ向かったのは、もちろん目的があったからですが、少し前から色々な方面から中国の話題が耳に入ってくるので、是非機会があれば様子伺いに行きたいものであると思っていました。


今回の北京訪問の目的地は、三影堂写真アートセンターです。私はこちらに1週間だけレジデンス滞在をしてきました。
日本でも三影堂の事は、たびたび取り上げられていますので、結構知っている方もいるかと思います。有名な「北京798芸術区」よりもう少し郊外にある「草場地芸術区」という場所にあります。
この地区は、ミズマ・アートや上海の有名画廊ShanghARTなど、海外の大手画廊が最近増えつつある場所で、アイ・ウェイウェイのスタジオもありました。


「北京798芸術区」もちょっとだけ行ってきましたが、現在はまるでアミューズメント・パークのような雰囲気で、観光客が沢山訪れるようなスポットとなっています。多くのギャラリーがありますが、混合玉石といった様子もします。中国前衛芸術のメッカでもあった往時の雰囲気とは、随分違ってしまっているようです。
せめてユーレンス現代芸術センターは観たかったのですが、ちょうど展示替え中。しかし、三影堂のインリさんの取り計らいで、入り口のスペースだけちょっと覗かせてもらいました。


「草場地芸術区」は北京の市街地から6・7kmほど郊外ですが、雰囲気はかなり落ち着いた場所です。新しくできたギャラリーはどれもゆったりとした空間、美術館並みの広いスペースを持っています。しかし、ギャラリーのすぐ外はもともと暮らしている住民たちの町もあり、ミニマルなアート系建物のすぐ隣には、混沌とした下町風情というか土着的と言ってもよい商店街が同居していたりする、かなり面白い地域でもあります。


今年の4〜5月には、「草場地写真祭2010」という「アルル国際写真祭」の北京バージョンが開催され、日本からは森山大道荒木経惟畠山直哉氏らの作品が出品されたりして、北京の芸術区でもかなり注目度が高い地域になっているようです。この写真祭のディレクターを務めたのが、三影堂の創設者でもあり、ディレクターのロンロン&インリさん御夫妻です。
そして現在、三影堂のギャラリーでは日本人の写真家、北野謙さんが展覧会を開催しています。知人でもある彼の写真展を観るのも、訪問の大きな目的でありました。

つづく。。