混沌をフレーミングする。
新区では以前の土地の痕跡がほとんど消えてしまっている。
新しく林立する多くの建物に、その地域を現すものはほとんど見当たらない。
しかし、時折顔を覗かせている断片的なものたちがある。
反地域性的な空間の中にも、紛れ込む人間的な断片。アジア特有の東西イメージの混在。
その空間の一部を撮影すると、切り取られた光景は錯綜してくる。
いずれの国なのか一見不明瞭でありながら、それは其処でしかないものとなる。
昆明にて。
作品画像;
http://www.junkotakahashi.com/hikari_illuminate_c/hikari_c.html
「建築家なしの建築」という本で、世界中の地域にある特有な建築物を紹介している。一般の住民が住むもので、その土地の風土に根ざしたかたちが皆独特。
地域によって千差万別であるが、場合によっては国が全く離れているのに、偶然似たような造りのものもある。風土が似ているという事なのだろうか。
現代はさらに広い地域で、雨後の筍のように似た造りの新しく街が生まれてきています。新しくこれらについての項目を追加してもらいたいくらいだな、と思ったりした。
ウルムチ郊外。